理系の連帯ブログ at 理工系.com

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謹賀新年 2008年

明けましておめでとうございます。

2008年が、科学技術関連人材の地位向上による科学技術の発展の年となることを願っております。

日本の状況については明るい話題ばかりではありませんが、日本には資源はなくても、科学技術関連人材という人的な資源があります。日本は、科学技術の発展により、明るい未来をひらいていくことができると思います。

2008年が科学技術の発展による日本の夜明けの年となれば、閉塞感を乗り越えることができるでしょう。

日本の科学技術には大きな可能性があります。日本が持てる科学技術力を最大限に発揮することができれば、世界に大きな貢献をすることができるでしょう。

2008年における日本の科学技術の発展を願っております。
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理系の職人のキャリアパス問題

労働市場と理系離れを読んだ。

労働市場との関係で、技術者のキャリアパス問題を検討しており、参考になる。

理系のキャリアパス問題については、職人を優遇するのはどうだろうか。人を使う側が、職人よりも地位が上と見られている傾向があるが、凄腕の職人は、人を使う側よりも上となるような社会が望ましいのではないだろうか。

もっとも、凄腕の職人は現在でもそれなりに優遇されており、凄腕でない職人の地位向上が重要という考え方もあるだろう。

優秀な職人のキャリアパス問題のほかに、普通の職人のキャリアパス問題があるだろう。

普通の職人の地位向上は必要ないという意見もあろうが、普通の職人の地位を上げることは日本の技術水準を上げることにつながるのではないだろうか。

キャリアパスを考える際に、優秀な職人になれるか、普通の職人にしかなれないかを予想するのは難しいと思われる。仮に普通の職人になれば不遇が待っているとすると、優秀な職人になる可能性のある者が理系の職人のキャリアパスを積むのを躊躇するかもしれない。裾野が広くないと、山が高くならないという面があるだろう。また、普通の職人が堅実に仕事をすることが、日本の技術水準を支えるという側面もあるだろう。
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MOTによる技術経営と理系離れ

理系に魅力のある社会へ―MOT教育と課題を読んだ。

PISA2006の結果では、15歳の科学への興味が参加国中最低レベルにあるそうだ。

科学への興味が低ければ、将来の日本の科学技術の進歩にマイナスであろう。日本は科学技術で国を支えてきたが、このような状態を放置すると、将来の展望は明るくないのではないだろうか。

MOTによる技術経営を学んだ理系が会社の上層部で技術をより重視した経営を行なうことが、理系全体の地位向上に結びつく可能性はあるだろう。また、MOTで学んだ理系が理系企業を起業することで、理系企業の地位が向上する可能性もあるだろう。

MOTによる技術経営により理系の地位が向上することにより、15歳の科学への興味が上がり、15歳の子供たちが目を輝かせて科学に興味を持って勉強する日が来るだろうか。

MOTによる技術経営と理系離れとの関係については、研究が必要と思われる。経済学者のほか、技術者の協力も得て研究を進めていく必要があるだろう。
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アメリカの理系の待遇と科学技術力

アメリカの理系は好待遇を読んだ。

米国では、お金にお金を稼がせるような仕事が優位だという印象もあるが、意外な側面も述べられている。

アメリカの国力が卓越した科学技術力に依存していることはよく知られている。

そのアメリカでも、お金を動かしていく金融系の職業の方に理系学生が流れていくという印象もあるが、実は優秀な理系は、ベンチャー企業等で高待遇を得ることができる場合もある。

日本よりもチャンスが開かれているから、多くの優秀な理系がアメリカに集まるのではないだろうか。
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基礎研究と国家公務員の人件費抑制

ドクター・ポスドク問題その後(6)を読んだ。

ポスドクの状況が克明に語られている。ポスドクの専門性は高いので、十分な働き口を社会が提供しなければ、専門に合致した働き口を見つけるのが難しくなっていく傾向があるのではないだろうか。

国家公務員の人件費抑制という問題と、基礎研究の問題は難しい問題と思われる。基礎研究は、人類の未来のために長期的な視点から行なうものであり、そのときの財政の状況に左右されるべきではないと思う。しかし、国家公務員の人件費抑制の際に、すぐに経済的な成果が出ない基礎研究がリストラの対象となりやすい傾向があるのではないか。

基礎研究の増額をすることが科学技術の発展につながっていく。実際には、国家公務員の人件費抑制の中でも、基礎研究の人件費だけは大幅に増やす必要があるだろう。基礎研究者以外の人はすぐには納得しないかもしれない。それでも、人類の未来のためには基礎研究を重視すべきだという価値観が採れるかどうかが一つのポイントとなろう。

民間が基礎研究の余裕がなくなったのに、国まで基礎研究の人件費を抑制するのでは日本の未来は暗いのではないだろうか。

基礎研究の人件費の増額を主張する人々の数は少ない。草の根の運動で基礎研究の重要性を説き、それ支える人々を増やし、基礎研究にお金を費やすことを納税者が納得するようにする運動が必要であろう。

基礎研究の重要性は、歴史を振り返れば明らかである。

戦前、日本は基礎研究をおろそかにした。欧米の技術を表面的に真似ているが、基礎的な部分が十分でなかった。基礎が十分でないと、表面上はそこそこのレベルに達したように見えても、実際には十分ではない。

さらに長期的な人類の進歩への影響を見れば、江戸時代には農具等の改良は行なわれたが、基礎研究は重視されなかった。江戸時代の文明水準は西洋より低いとは必ずしもいえないが、明らかに基礎研究の点では西洋に遅れていた。

基礎研究を重視することは長い目で見れば極めて重要である。国家公務員の人件費抑制にかかわらず、安定した基礎研究の基盤を作ることが重要であろう。

基礎研究の重要性を多くの人が理解するようにしなければならない。理系の人には基礎研究の重要性を教育の中で強調することが重要であろう。文系の人には、歴史教育の中で、日本が基礎研究を怠ったことによりどれだけのマイナスを蒙ったかを強調していく必要があるだろう。

関連リンク:大「脳」洋航海記
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理系企業は理系離れを止められるか

「理系離れ」についてを読んだ。

大手電機メーカーへの就職離れが生じているようだ。

大手電気メーカーは日本の輸出産業であり、製造業と思われるが、学生の製造業離れが生じることは大手電気メーカーなどの理系企業にとっても厳しいことだろう。

日本の国益を考えれば、大手電気メーカーが率先して理系地位向上運動を支援すべきなのであるが、大手電気メーカーの危機感は薄いのだろうか。

大手電気メーカーに限らず、理系企業にとって、理系離れは深刻ではないだろうか。

理系企業が理系離れに対して取り組みをすることを期待したい。
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科学技術振興機構が廃止?

科学技術振興機構が廃止される?を読んだ。

検討中のようなので、今後の動向について注目していく必要があるだろう。

日本は科学技術振興については力を入れなければならないだろう。何をするにせよ、科学技術立国が犠牲にならないようにしなければならない。

科学技術振興機構については、政治的にはそれほど強くないだろうか?改革には良い面も悪い面もあるだろうが、仮に、政治的に強い団体が生き残り、弱い団体が廃止されていくような傾向があるのであれば問題であろう。

科学技術振興については国民的な議論を盛り上げていくことが重要だろう。科学技術振興については、日本の科学技術政策をバックアップする多くの人々の草の根の活動が重要である。

理系の地位向上の草の根の活動は、科学技術の振興を人材面から支える面で重要と思われる。
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憂国理工系ブログさんの行方

以前リンクさせていただいた憂国理工系ブログさんがリンク切れになっているのに気づいた。

検索エンジンで探しても見つからない。

この方のポスドク問題についての書き込みは、非常に示唆に富んでいたのに残念である。

理工系について問題提起をしているサイトが減ってしまうのは悲しいことである。

移転や復活等の情報があったら教えてほしい。
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工学部離れ

学生の工学部離れを防ぐにはを読んだ。

工学部離れが深刻であり、工学部の志願者が急速に減っていることが分かる。

工学部の志願者が減ることは、日本の技術立国にとって深刻なマイナスを与える危険があろう。

工学部離れを食い止めるには、工学部の人気を高める必要がある。そのためには、色々な方法が考えられるが、根本的には技術者等の地位向上が好ましいだろう。

技術者の地位が医者よりも高いと思う人が多くなれば、医学部のように、工学部の偏差値が高くなるだろう。工学部離れという言葉も聞かれなくなるだろう。

産業構造を発展途上国と競合しにくいものに転換し、高度な分野やニッチな分野で、発展途上国と競合しない独自の技術を開発していくことも重要であろう。
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より良い社会作り

MSI Tokyoが目指すものを読んだ。

理系の技術をより活かし、より良い社会作りに貢献するという目標は、非常に立派なものだと思う。

現在は理系離れが問題となっているが、技術者、科学者が地位を向上させ、社会に大きな役割を果たしていくことが、今後の日本にとって重要と思う。

日本の未来のために、MSI Tokyoさんには、がんばってほしいと思う。

参考リンク
理系が日本を変える!MSI Tokyo
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