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女性研究者の支援

北海道大学女性研究者支援室を読んだ。

北海道大学が理系キャラバン隊として女性研究者の支援を行なっているようだ。

女性研究者の場合、進路に不安を感じる人もいるだろう。このような試みが女性研究者というキャリアの確立に貢献することは、日本の科学技術立国を進める上で重要であろう。

理系の大学は、理系の支援活動を積極的に行なうことにより、日本の科学技術の振興を図っていくことが重要だろう。

このような動きが全国の大学に広がっていけば、女性研究者になりたい人にとって力になるだろう。
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技術者の地位の向上

技術者の地位の向上を目指しての討論会があるようです。
http://www.jsme.or.jp/2007am/citizen/c04.htm

日本機械学会が主催されているようです。

日本の理系の学会が、このような試みをもっとたくさん行なうようになると、技術者の地位の向上につながると思います。

技術者の地位の向上のためには、学会が技術者の地位の問題を真剣に研究していくことが必要と思われます。
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日本全体の国富

多くの坊ちゃん政治家達に日本の将来を託して大丈夫でしょうかを読んだ。

企業は、人件費を抑制して好決算を続けているが、学生の理系離れは進み、日本の技術力に赤信号がともっているというご指摘が興味深い。

人件費を減らせば企業の業績は良くなるが、日本全体として国富が増えるわけではないだろう。

日本は、格差を拡大し、地方を衰退させることで、見掛けの繁栄を保っているのではないだろうか。

国富を増やすためには、人を育て、技術を蓄積することが重要である。理系離れによる技術力の低下は問題であろう。また、技術を継承できるように人を育てなければならない。企業が人を育てる余裕がなくなって来ているとしたら、日本全体としての人的な国富は減っていくだろう。

企業の業績や景気ももちろん重要であるが、日本全体の国富を増やしていくことが必要であろう。

ヤーコンなどの農作物による食品の開発も、日本全体の国富を増やしていくことになるだろう。

関連リンク
物づくり浪漫 ヤーコン社長の人生日記
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ポスドク問題の終局的解決に向けて

本当はポスドク問題の論戦にも参加したいのだが、を読んだ。

ポスドクは甘えている、研究職にこだわりすぎているというような意見が日本では出てくるが、日本の悪習といえるだろう。

博士課程で何年もかけて専門的なことを学んでいるのであるから、専門性を生かした職にこだわるのは自己実現の観点からも当然であろう。

ポスドク問題の終局的解決のためには、ポスドクを自己実現できない職に無理やり就けるという方向は良くない。そうではなく、ポスドクが自己実現できるように、社会の仕組みを変える必要がある。

ポスドクの地位向上のためには、高度な研究がお金になり産業界がポスドクを業績改善のために喉から手が出るほど欲しくなる社会にする必要がある。そのためには、基礎研究に対する特許の保護の強化や、賞の創設などを通じ、高度な研究が企業にお金をもたらしたり、企業の宣伝効果を高めるようにすることが重要となる。

アメリカでは、バイオベンチャー企業等の基本特許が強く保護されており、そのための研究に博士号保持者が優遇されているケースがある。ベンチャー企業のための環境整備が日本でも必要である。

また、日本の企業もノーベル賞受賞者等は大切にするであろう。企業にとって、ノーベル賞受賞者は、宣伝効果、企業イメージの向上効果等が高く、ノーベル賞受賞者を大切にすることが企業の利益になるから、企業も受賞者の待遇を良くすることができる。日本はノーベル財団よりもお金を持っている。日本は賞の創設に熱心になるべきである。

もっとも、アメリカの状況も理想的とはいえない。日本は、アメリカよりももっと強く科学技術立国を推進しなければならないだろう。

なお、アカデミックポストの増大など、企業以外の研究の職場の増大が重要であることはもちろんである。

SciCom NEWS〜代表理事日誌
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