理系の連帯ブログ at 理工系.com

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理数系離れ

理系離れが深刻化しているが、特に物理や数学などは避ける傾向が強いようだ。同じ理系でも、物理、数学系など狭い意味の理数系は人気が下がり、医師薬系は人気が高まっている。

難しいことを勉強しても、あまり良い待遇につながらないことが原因であろう。理数系の待遇を良くすることがないと、勉強の大変さのわりに報われないので、理数系離れが起こってしまう。

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物理の学び方
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ニュートンの運動方程式と理系の連帯

理系の連帯を聞いた理系の人が、「それは重要なのですか?」という質問をした。これが、理系の地位向上の難しさを物語っている。

ニュートンの運動方程式、

F=ma

は、理系の人も、文系の人も知っている。しかし、その「理解の深さ」には大きな差がある。ニュートンの運動方程式の理解は、剛体の力学を学び、アインシュタインの相対性理論を学ぶにつれて深まっていく。

同じように、社会運動の方程式、

F=ma ここで、Fは社会的力、mは連帯の強さ、aは連帯の人数

は、文系の人は、理系の人より、深く理解する。

ニュートンの運動方程式について、文系の人が、「この方程式は重要なのですか?」と理系の人に質問したら、理系はどう思うだろうか。

その方程式は、力学的な現象の森羅万象に影響する極めて重要な方程式である、と答えるであろう。

「理系の連帯は重要なのですか?」という質問についても、同様である。

文系は、歴史や社会や人間の扱いなどについて、理系よりも多くの経験、知識を持っている。だから、連帯が重要であることをより深く理解できる。

文系は、人間や社会により通じている。だから、社会の中で理系よりも上に行くことが多い。自然に人事を行なえば、文系が上になるのは当然である。理系は、物の法則には通じているが、人や社会については、文系ほど通じていないからである。

それにもかかわらず、理系の地位を向上させる意味は何か?それは、日本が科学技術により生き延びていかなければならない理系国家だからである。文系の地位が高ければ、日本国内はより円滑に治まって良い社会になるが、理系離れが生じ、日本自体が、国際競争に負けてしまうのである。それは、文系を含めた日本全体の利益にならない。

連帯の深い意味を、理系が文系並に理解するのは困難だろう。しかし、「理系の連帯」の意味を文系の60%程度理解できれば、理系の地位はかなり改善するだろう。
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理工系離れと企業風土

理工系離れを防ぐには、企業風土を変えていくことも重要である。

理工系が、いつも大切にされていることを感じられる理系企業を実現する。日本は、理系企業により支えられているのであり、その中の理工系の処遇を良くしていくことが重要である。

理系企業と理工系の連帯が、日本の理系問題を解決に導く。

参考リンク
理工系離れ(社内編)
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理系のスター

理系離れには、社会の中で有名なスターも必要だろう。

ノーベル賞受賞者というのはあるが、そこまでいくと、あまりにも一般の人からは遠い存在である。

会社に1人くらいはいそうな人が、理系のスターになっていると、理系離れの防止効果があるだろう。

参考リンク
日本の将来って不安?
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理系企業の社長も文系であること

理系企業の社長も文系であることが多い。

理系が出世をして、理系の地位を高めることは、理系離れを防ぎ、次の世代の理系にも大きく貢献することになる。

しかし、理系は、自分を犠牲にしてまで、出世しようとはしないことが多い。理系は、他の理系の地位を下げてしまう傾向が強いのである。それが、世間では、出世欲が少ないとして、良いこととされる風潮があるのが問題であろう。

理系の出世は、自分の出世欲を満たすためというより、理系離れという社会問題を解決するために、自分を犠牲にする行動である。この意味で、理系社長、理系管理職には、理系離れの防止のために、感謝したい。

理系の出世が少ないため、理系と文系で年収格差が生じた。それが、理系に進むことに対する若者の躊躇を生み、理系のイメージ自体も下げてしまった。

そして、深刻な理系離れが起こり、日本の産業の足元が崩れているのである。

参考リンク
理系は出世できないのか?(理系は文系に比べて不利なのか? その1)
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理系の出世と社会貢献

理系には、出世はあまりしなくてよいから、好きなことをしたいという人も多い。

しかし、理系が出世しなければ、理系を理解する人が上に立たなくなる。そうすると、結局、他の理系が犠牲になるのである。

出世に興味がないというのは、一見すると無欲なようでいて、他の理系の人の利益を省みないで自分さえ良ければよいという強力な理系の自我に支えられていることがある。

理系の分裂傾向は、このような局面でも見られる。出世をしたい人もしたくない人も含め、理系が全体として、社会の中で不遇となっていくのである。

理系は、出世に興味のある文系を出世欲が強いと思うかもしれない。しかし、文系は自分を犠牲にして出世することで、社会に貢献しようとしているのかもしれないのである。
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理系の分裂的傾向と共倒れ

理系は、職業柄、自我が良く発達している。また、自我が十分に社会化されていない場合が多いため、文系より自分が強く、少しでも違いがある者とは連帯を拒む傾向がある。この分裂的な傾向が、理系の地位を極端に下げている(理系の分裂的傾向)。

それにより、理系離れが生じ、日本が沈もうとしているのである。

理系は、自らの地位を下げるために、他の理系と血で血を洗う争いをすることが多い。少しの違いはあっても、大きな目で見て連帯することができない傾向が文系より強い。

これは、歴史を学んだ量によるだろう。連帯に失敗し、分裂した国が植民地になっていったことなどを、文系は良く勉強している。

日本の未来のために、理系が潰しあうことは避けなければならない。

これは、理系企業が、理系を安く使おうとしていることにも現れている。それは、急場しのぎにはなるが、結局は理系離れを生む。そして、人材面から、長期的には、理系企業を衰退させてしまう。

理系のサービス残業などの職場環境の低下も、それをさせているのは理系の管理職であることが多い。

このような分裂的傾向をやめ、人間は皆違いがあるが、寛容な心で、大きな連帯することが大事である。

これは、理系と文系の連帯にも言えることである。日本のために、文系と理系とは手を取り合わなければならない。

そして、これは、国同士の連帯、人類の連帯にもいえることである。

個々の人間の差異や、主張の違いなどを寛容に受け入れることが重要である。

そして、それは、異なる民族が、地球上で、お互いに平和に暮らしていくことにもつながっていくのである。
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