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理系の職人のキャリアパス問題

労働市場と理系離れを読んだ。

労働市場との関係で、技術者のキャリアパス問題を検討しており、参考になる。

理系のキャリアパス問題については、職人を優遇するのはどうだろうか。人を使う側が、職人よりも地位が上と見られている傾向があるが、凄腕の職人は、人を使う側よりも上となるような社会が望ましいのではないだろうか。

もっとも、凄腕の職人は現在でもそれなりに優遇されており、凄腕でない職人の地位向上が重要という考え方もあるだろう。

優秀な職人のキャリアパス問題のほかに、普通の職人のキャリアパス問題があるだろう。

普通の職人の地位向上は必要ないという意見もあろうが、普通の職人の地位を上げることは日本の技術水準を上げることにつながるのではないだろうか。

キャリアパスを考える際に、優秀な職人になれるか、普通の職人にしかなれないかを予想するのは難しいと思われる。仮に普通の職人になれば不遇が待っているとすると、優秀な職人になる可能性のある者が理系の職人のキャリアパスを積むのを躊躇するかもしれない。裾野が広くないと、山が高くならないという面があるだろう。また、普通の職人が堅実に仕事をすることが、日本の技術水準を支えるという側面もあるだろう。
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