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重粒子線治療による人命救助

重粒子線治療(コストの壁)を読んだ。

重粒子線治療について政府や国民の先見性が必要という点に共感する。

人命の価値は地球よりも重い。コストを削減の流れにより、折角日本の理系が築き上げた優れた癌の治療法である重粒子線治療の可能性が十分に追求できないとすれば問題ではないだろうか。

箱物を作ることへの懐疑や、他の治療法との費用対効果の比較などの問題はあり、低コスト化等の技術革新への努力は重要であろう。しかし、現時点でよい治療結果が出ており、重粒子線治療で他の療法にない人命救助がなされるのであれば、コストのために人命救助をないがしろにしてよいということにはならないと思われる。

医療予算の抑制が検討されているが、人命の価値は地球より重いのであり、むしろ医療予算を人命救助の観点から増やしていくことが必要なのではないだろうか。内需拡大ができず、必要のない欲望を増大させることで経済を刺激せざるを得ないのであれば、むしろ科学技術研究や医療を高度化する方がよいのではないだろうか。

重粒子線治療の可能性を、他の技術と組み合わせるなどして、日本が世界に先駆けて広げていくことで、世界の人命救助に大きく貢献するような研究開発活動が重要であろう。それは、理工系の研究開発による科学技術の振興による人命救助となる。

重粒子線治療は、理工系による人命救助の一例であろう。放射線物理学だけでなく、機械工学、コンピュータ工学など多くの理工系の学問が、医学を進歩させ、人命救助に貢献している一例ということができるだろう。

重粒子線治療は、医師だけが人命救助に携わっているのではなく、広範な理工系が人命救助に貢献していることの一例を示していると思われる。

本ブログが、人命救助に関連させて理系の地位向上を述べているのは、理系の地位向上のその先には、人類の大きな可能性が広がっているからである。

科学技術と医学を発展させ、日本と世界の人々の人命救助をすることが、日本の経済力の正しい使い方なのではないだろうか。
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