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理系は損な人生?

理系は損な人生?を読んだ。

理工系.comをご紹介いただいており感謝したい。理工系.comは、科学技術の発展を促すため、理系の状況の改善を訴えているが、個々人を見れば、価値観や適性は多様であり、理系にメリットを感じている人も多く、一概に理系は損な人生を送るとはいえないと思う。

理系の地位向上に積極的な人々を見て気づいたのは、理系から文系就職した人や、典型的な技術者、研究者から離れて、起業家、管理職、コンサルタント、MBA取得、医師、弁理士などになった人が多いということである。典型的な技術者、研究者は思ったよりも多くない。

これはよく考えると、ある意味では当然で、技術者、研究者など典型的な理系にとどまった人は、理系に大きなメリットを感じている人が多いということだろう。

このように、理系についての価値観、考え方には個人差が大きいので、理系が損な人生とは必ずしもいえないと思う。理系の待遇にしても、理系の方が文系より面白いことができるなど、総合的に見れば待遇がよいと感じる人もいるようだ。

典型的な理系から離れた人が、懸命に技術者、研究者の地位を引き上げようとしているのは、将来、技術者、研究者になろうとする人の間口を狭めたくないという思いからであろう。そういう人たちにとってみれば、自分自身が典型的な理系に残れなかったことに悔いがあり、同じような思いを他の人にさせたくないという気持ちが強いのであろう。

理系は損な人生と一概には言い切れず、理系の方がよいと考える人もたくさんいるものの、現在の状況では、一定の価値観を持っている人、一部の境遇の人、理系と文系の両方に適性がある人など、一部の人は理系離れをしてしまうことがあり、科学技術立国下での理系離れという問題が生じてしまう。世の中には、そういう状況を憂えている人も少数存在するということかもしれない。

参考リンク:まりっぺの日記
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