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恩恵を待つこと

理系人間を読んだ。

産業技術界で、多くの1億円プレーヤーが続出するような環境を作るためには、単に誰かがやってくれるのを待っていてもだめで、理系の連帯や理工系の地位向上運動など具体的な運動が必要である。

理系は誰かからの恩恵を期待する傾向が強い。文系には恩恵は来るものではなく、運動により勝ち取るものであることは常識である。人間の全歴史が証明しているからだ。

理系の地位が上がらないことを、文系が「自業自得だ」と述べるのを聞いて絶望したことがある。しかし、絶望の後に、文系は人間社会への認識がより正確であると感じた。

良く考えると、黒人の地位が上がったのは、黒人解放運動があったからであり、多くの人が黒人に同情したからではない。もし黒人解放運動がなく、黒人がひたすら恩恵を待っていたら、100年たっても恩恵は来なかったであろう。

理系の場合も同じである。しかし、多くの理系は今も恩恵を待っている。
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